ご挨拶
INTRODUCTION
学長挨拶
東京都市大学が目指す「国際都市東京で存在感を示す有数の大学」となるためには、学生と教職員が一体となってダイバーシティの推進に取り組み、国籍・性別・民族・文化・宗教等、様々な形で存在する「ボーダー」を超えて相互理解の輪を広げ、誰もが等しく学び、成長し、高め合うことが必要です。
この度、本学では、ダイバーシティの実現に向け、既存の「男女共同参画室」を改組して新たに「ダイバーシティ推進室」を設置しました。
同推進室は3つのプロジェクト(環境整備PJ、意識改革PJ、次世代育成PJ)を軸に活動してまいりますが、こうした取り組みは、マインドセットの変革なしに成果を挙げることは難しいものです。誰もが学びやすく、働きやすい風土を作るため、まずは様々な選択肢を増やすことをシンプルに考えていきたいと思います。
持続可能な社会を築くため、課題とその解決策を一つひとつ丁寧に検討し、着実に歩みを進めていく、これが本学の使命であると考えます。皆さんのご理解とご協力を宜しくお願いいたします。
東京都市大学 学長 三木千壽
室長挨拶
性別、国籍といった多様な属性、宗教等を含む多様な文化的背景を有する学生たちにのびのびと学んでいただきたい、多様な人材が学ぶキャンパスでの生活を通じて互いの違いを認め、理解することのできる人に育って頂きたい、これを基礎として様々な境界をしなやかに越えてグローバルに活躍できる人材に育っていただきたい、そのために学生の学びを支える教職員についても多様な背景を持つ方々が快適に過ごせる場であって欲しい、このような願いを持って「ダイバーシティ推進室」は活動しております。
東京都市大学は1929年に武蔵高等工科学校として発足し、1949年には武蔵工業大学となり、今日では7学部からなる総合大学へと進化しています。これに伴い学内もさらに多様化していると感じます。今後ますますグローバル化する時代に生きていく学生諸君に、多様性を認め合い尊重しあう姿勢を身に着けてもらうための環境が整いつつあります。
本学では、2009年度に文部科学省科学技術振興調整費に採択されて「女性研究者支援室」を開設して以来、とくに理工系分野における女性の活躍を推進するため男女共同参画を推進してまいりました。さらに、2019年に室名を「男女共同参画室」から「ダイバーシティ推進室」に変更してからは、本学におけるダイバーシティ環境の実現を推進するため、以下の3プロジェクトを軸としたさまざまな取り組みを行っています。「1.環境整備プロジェクト」では、留学生アンケートなどにより、性別や国籍を問わず、この大学で学ぶことが幸せと思えるような環境づくりを目指しています。「2.意識改革プロジェクト」では、イクメン座談会や図書館展などのイベントを通して、またダイバーシティ用語の解説を載せた卓上カレンダーを教職員に配布し、ダイバーシティやワークライフバランスに関する学内理解の向上に努めています。「3.次世代育成プロジェクト」では、学生と研究者の対話機会を設ける、女子高生向けの進学関連イベントを実施するなど、ダイバーシティ環境の実現に向けた次世代育成につながる活動に取り組んでいます。
「ダイバーシティ推進室」では、本学が目指す「国際標準の大学への進化」を実現するため、本学の建学の精神「公正、自由、自治」に基づき、性別や国籍、民族、宗教、さらには障がいの有無といった違いを問わず、この大学で学び働く全員が、誰一人取り残されることなく、幸せに過ごすことのできるキャンパス環境の実現を目指し、今後も活動を推進してまいります。そのため当室では「共に学び、共に働き、共に築く」をキーワードに、皆様からのご意見を柔軟に取り入れてまいります。当室の活動に対するご理解とご支援、ご協力を何卒よろしくお願い致します。
東京都市大学 ダイバーシティ推進室 室長 伊東明美