概要

OVERVIEW

東京都市大学は、平成21年度文部科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成」において「工学系イノベーションの男女参画モデル」のテーマのもと、工学系私立総合大学で初めてモデル校として採択されました。
2009年度から2011年度までの3年間は、女性研究者支援室として、研究環境の整備や意識改革に取り組み、女性研究者が研究と出産・育児等を両立し、その能力を最大限発揮できる仕組みを構築する活動を行いました。また、2012年度からは室名を男女共同参画室とし、男女が活き活きと学び、研究する環境づくりを目指してまいりました。2019年9月には男女共同参画をも包含したダイバーシティの実現に向けてダイバーシティ推進室に発展いたしました。

本学が目指す「国際都市東京で存在感を示す有数の大学」となるためには、国籍や民族、文化や宗教を超えた理解の輪を広げることが前提であり、LGBTに代表されるマイノリティーへの配慮、ハンディキャップを持つ方が不自由なく過ごせるキャンパス環境づくり、更には、真に女性が活躍できる体制を作っていくことなど、様々な形で存在している「ボーダー」を「超えて」、誰もが等しく学び、成長し、高めあうことができる大学を目指し、教職員と学生が一体となって取り組んでいくことが求められます。

これらを推進していく上で、まず乗り越えなければならない「ボーダー」とは「ニーズがないから、取り組まなくともよい」、「今までやらなかったから、これからもやらなくていい」という、我々自身の心の奥底にある「気持ちの壁」です。今や我々には「ボーダーを越え、障壁を取り除くことで、誰もが過ごしやすい環境を作る」という気持ちへとスイッチすることが切に求められています。

今後ダイバーシティ推進室では、ダイバーシティの実現に向け、学内組織の支援を受けつつ、これまでの個別活動に加え、全学的な活動・取り組みを行い、学内の関連部署や委員会への提言も含め、一層実効的なダイバーシティの推進を図ってまいります。