第2回 これまでの子育てを振り返ってみて
※今回より「イクメン連載企画」から「イクボス連載企画」に名称を変更しました。
イクボス:子育てに積極的に関わる男性をイクメンと呼ぶのに倣い、部下のキャリアと人生を応援し、仕事と生活の両立が図りやすい環境の整備に努める上司(経営者・管理職、男女を問わない)のこと。
子育て中は忙しくてあっという間に時間が経つ時もあれば、1日が長く感じる時もあるなど、時間の経ち方や感じ方は様々だと思います。
そこで今回は、「子育てを振り返ってみて」をテーマに事務局総務部 水谷 茂喜 部長より寄稿いただきました。
「イクボス連載企画」の依頼をいただき、私自身3人の父親として、これまで子育てを行ってきましたが、昨年、一番下の娘が社会人となり、子育てに関してはほぼ終了したものと思っておりますので、これまでの子育てを振り返った感想を書かせていただきます。
私の家族は、夫婦と子供3人(長男、長女、次女)そして私の両親との同居の7名で生活をしていました。
息子が誕生した当時は、少子化が強く認識されるようになったものの、まだ育児休業制度等が整備されていないような時代でした。
しかしながら、私の場合には、妻が息子の出産を機に仕事を辞め、子育てに専念したのと私の両親と同居したので、私自身、子育てに関しては、頼れる身内が存在したのが大きく、今更ながら恵まれていた環境だったと痛感しております。
また住まいも「コロナ禍での借りて住みたい街ランキング」で1位となった本厚木駅から丹沢山塊に向かった里山となる七沢森林公園に面した立地にあったことから、休日には裏山の散策やアスレティック等で体を動かす等、子供たちと過ごす環境としては申し分なかったと思っています。(当然通勤には相当な時間を費やしています。)
また常に四季折々の自然と触れ合うことができ、夏にはカブトムシやクワガタ捕り、雪の降った日にはソリでの雪遊び等、よく遊んだことを記憶しています。
今振り返ってみると、妻からは、いつも「我が家は子供が4人いるようで大変だ」と言われ続けてきました。私自身はそんなつもりはまったくありませんでしたが、父親という一面があるものの、どちらかというと子供たちのよき遊び仲間的な存在であったようなところから、妻からはそう思われていたのかもしれません。
私自身、子育てや子供たちへの接し方においては、まず子供たちといつも一緒にいる「妻との会話、情報共有」を心掛け、そのうえで、「子供との会話・コミュニケーション」、「子供と一緒にいれるときは常に一生懸命に向き合う」などを大切にしていたような気がしています。
振り返ってみれば、子育ては決して楽なものではなかったことは言うまでもありませんが、子供の成長をとおして、色々なことを経験し、そこから多くのことを学ばせてもらい、苦しみよりもはるかに大きな楽しみと喜びを味わうことができたと実感しています。
子育てには正解はないと思います。周りの眼を気にすることなく、自分の子育てに自信を持って行動してください。そして子育てはいずれ終了します。そう思うと「子供と接するこの瞬間は今しかない」と思えるようになり、気持ちが楽になるような気がします。子育てを始めてから30年が経った今、私の一番の楽しみは、長男の息子である3歳の孫との裏山の散策です。
子供たちと歩いた裏山を、孫と手を繋いで歩くたびに様々な思い出が巡り、感慨深さも一入です。