第2回
「窓」は不定期連載のコラム欄です。窓を開けて風通しを良くしたいという思いから「窓」と名付けました。
ダイバーシティに対する思い、ダイバーシティに対する期待等、皆さまからのご投稿をお待ちしております。
推進室ではダイバーシティ関連の書物や学外のフォーラム、他大学の取組みなど、幅広く情報収集しておりますので、これらの情報もこちらにてご紹介してまいります。
PRESIDENT Online 『「一家の大黒柱がしんどい」世界で唯一、女性より男性の幸福度が低くなる日本の特殊事情』を読んで
https://president.jp/articles/-/47667
ご存じの通りジェンダーギャップ指数では120位の我が国ですが、「幸福度」を男女で比較した結果を見ると、諸外国では女性の幸福感が低いのに対し、我が国は例外的に女性の幸福感の方が高いそうです。
もう題名も舞台も忘れてしまいましたが、昔読んだ欧米の小説で、ある家の奥さんが教会で寄付をするためのほんの数セントを夫から手に入れるために色々と苦労するというシーンがあり、びっくりしたのを覚えています。ひるがえって我が国では、今でも財布のひもを握っているのは妻と言うご家庭も多いのではないでしょうか。日本では政治的な場面や会社の経営の場面では確かに女性が活躍できていませんが、日々の生活と言うレベルで考えると、家庭内のマネージメントを自分の裁量でできる女性が多いということで、幸福感が高くなっていたのかもしれません。
一方、男性の幸福度について考えてみますと、「大黒柱がしんどい」と言うのは、一昔前ならどこの国でも同じ状況だったのではないかと思います。しかし他の国では冒頭の小説のように大黒柱の男性が家庭内の財布も握っているのと異なり、我が国では男性は給料を「奥さん」に取り上げられ、与えられる小遣いの許す範囲で適当に羽を伸ばすしかない状況の方も多いかと思います。このような状況で仕事を頑張って得られる報酬とは一体何でしょうか。もし、所属する組織における承認を報酬と感じているならば、日本の男性に家庭を顧みない仕事人間が多いのは当然の帰結かも、と思います。そしてこのことが日本人男性の働き方をゆがめている一因かも、とも。
いずれにせよ、ジェンダー平等が達成されると、みんながもっとHappyになれるように感じます。
(投稿者:探求の友)
「みんなちがって、みんないい」を合言葉に
パラスポーツでは、参加選手の障がいの程度や重さは一人ひとり異なり、その能力を引き出すには「環境づくり」が欠かせない。
あらためて考えると、これは健常者と一括りにされる人々も同じで、もろもろの属性や家庭内で果たす役割は一人ひとり大きく異なる。
誰もが活躍できる活気あふれる職場には、皆の能力を引き出すための「環境づくり」が欠かせない。多様性の強化は、イノベーション力や研究力の強化にもつながるという。
ぜひ我々も、この「環境づくり」に注力していきたい。
(投稿者:Y)